以下は、平成23年1月に、24周年を迎えた際の社長挨拶です。ここに再掲いたします。
□2011年 創立24周年を迎えて
株式会社ブロスはこの1月に創立24周年を迎えました。これも株式会社ブロスをご愛顧いただいた皆様のおかげと、改めて深く感謝を申し上げます。
補助金、減税、エコばかりの自動車会社のCMに違和感を覚えています。その違和感は、現在の日本社会全体に感じるものと同質です。
車は本来エコなものではありませんし、政府に金を出してもらうものでもありません。移動の便利さ、快適さ、そして何より楽しさを覚えるすばらしい「道具」です。
私が若い頃のように、デートには車、家族を持ったら自家用車、という価値観を再びと申し上げるつもりはありませんが、所有欲や楽しさを大切なものとして、もう一度認識する必要があると思います。
そういう生きる「快楽」を恥ずかしいものとして隠し、コストや環境でモノを買わせる手管が醜いと思うのです。
かく言う建設業界もご多分に漏れません。5%の多額の消費税を取りながら条件によりエコポイントの30万円を戻す、ブレーキとアクセルを同時に踏むような政府のやり方を、多くが嬉々として広告の材料にしています。
国離れしない産業は、親離れしない子のようなものだと思います。
日本以外のアジアに訪れると、その旺盛な活力に舌を巻く、と良く聞きます。その活力は減税や補助金によるものではないでしょう。国民全体が政府に「たかる」意識を持ってしまって、生き延びた国家が歴史上にあるのでしょうか。
新年早々苦言のようになってしまいましたが、実は自分の中にもそういう意識を見つけてしまうことが多くあります。自戒を込めて、年頭のお話とさせていただきます。
去年はここでお伝えしたとおり、「湘南住まいづくり研究所」のツイッターを始めました。「苦しい時代だからこそ己を捨てて、今まで自分の中に蓄積してきた知識と知恵を皆さんに発信する」新しいプロジェクトは幸い好評を持って皆様に受け入れられ、去年末には1万フォロワーを獲得するに至りました。
取り組んでいるプロジェクトもいくつか積み残しがありますが、今年はそれらも実を結びます。
2011年、株式会社ブロスと湘南住まいづくり研究所の取り組みに、どうぞご期待ください。
平成23年1月
株式会社ブロス 代表取締役社長 徳武 智和
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