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□社長のこと 37   M.S.

○月×日

建築と人生2




前回の【建築と人生】は大好評だった。
掲載してしばらくは、メーカーの営業さん達は、必ずその話をされたくらい。
味をシメテ、もう少し社長の建築語録を続けようと思う。


「仕事量と睡眠は、習慣。すべて“慣れ”の範疇でコントロールできるもの。8時間寝ないとダメ、と思った瞬間に、本当に駄目になるし、疲れたといった瞬間、疲れは5%増加する」


「大事なのは足跡ではなく、足そのもの」


「建築行為をする上で、不要な知識はほとんど無い。住宅を例にとれば、人間の体の動作寸法から一升瓶の大きさ、本の重さから空気の重さ、コンクリートの物性まで、ありとあらゆる知識は、すべて建築に生かすことができる。
居酒屋さんでバイトした経験も、プールで泳いだことも、それこそ、卒業式で壇から降りるとき足を踏み外した思い出すら、建築に携わる人間にとってはとても大切な経験なんだ」


「経験があればいい設計ができると言えるほど、建築は単純じゃあないが、少なくとも自分の人生を大切に思い、その背景にはいつも建築があったと思うことから、建築行為は始まるのではないか」


「すべての知識が活かせる職業なんて、そうはないよ。幸せな職業であると、考えるべきだ」


「Aというアルファベットは家の形から生まれた象形文字である、と言う説がある。ABCも、住宅が最初なんて、痛快じゃないか」


私は、自分の天職を見つけた幸せな人をここに知っている。




       
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