□社長のこと 48   M.S.

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社長のプランづくり その2


比喩ではなく、本当に寝ているときも考えている!


書いていて、とても面白かった社長のプランニングの方法、やはり反響も大きかった。今回も面白い話満載です。

ヒヤリングの内容を元に、社長は愛用のシャープペンシルでエスキースを始める。

エスキースとは建築用語で、建物を大まかに考える構想の状態を言い、ちょうど絵画のスケッチ段階と思えばいいようだ。(フランス語だそうです)

「エスキースはできるだけ早い時期に始めるようにしている。ヒヤリングの直後が、いちばん頭がその建物になっているから効率的なんだけど、スケジュールの都合ですぐに始められるとは限らない。その場合でも、その日寝るまでには必ずペンを持って一度思考する

「プランをまとめるのにかかる時間はいろいろだね。早いときは帰りの電車の中でスケッチができる。毎日考えても1週間かかるときもある。建物の大きさや条件の厳しさは、時間の長短に関係しない。顧客が求めるアイディアが出るまでの時間による」

社長がものを考えているときが好きだと言った女性ファンがいたが、同感。良いものを生み出そうと集中している社長は素敵だ。(たまにはおだてましょう)

「実は、エスキース段階が大好きだ。この世界に、その建物と自分の二つだけが在るような状態。もちろんその建物の周辺環境や顧客も含めて。頭の中に建物が建ってゆく感覚。
そこにはすでに今日お会いしたお客様が住んでいる

「死ぬほど考えてもプランがまとまらないときは、やめてほかの仕事をする。納期までに時間があるなら寝る。面白いことに、徹底的に考え抜いてから寝ると、眠りから覚めてすぐ問題が解決することが多い。たぶん人間の脳は、寝ている時も無意識の時も、考えているからだと思う」

というか、寝ていて問題が解決したことのない人間には理解不能。



この記事を書いてすぐ、NHKの番組で、人間が寝ている間に情報を整理して、創作活動がスムーズに進むと言う話題を取り上げていた。起きているときに側頭葉にためられた情報が、寝ることによって整理されているという脳科学の知見に基づいた解説だった。
睡眠と創作活動の関係に気づいていて番組に登場したのは、宮崎駿監督や漫画家浦沢直樹さん、著名な科学者など、すごいメンバーだった。
アタマを極限まで使う人は、やはり同じところまで行くんだナーと思う。
社長の発言で面白いのは、「脳が喜ぶ」「アタマが回転する」「脳の動きが変わる」など、頭や脳が主語の言葉が多いことだ。それだけ自分の頭と対話していると言うことか。


次号に続きます。




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