プランニングをしている時というのは、どうしても、空間的にものを考えてしまいがちです。そこで、空間について考え疲れたら、時間軸で計画を見直していただきたいと思うのです。

時間軸で考えるというと、難しく悩んでしまうかもしれませんが、施主として考慮する点は以下の3点でよいでしょう。

まずひとつは、今回計画する家に何年住まうかと言うこと。
建てる家のローンの長さを、家の使用期間と一緒に考えがちですが、必ずしもそうではないでしょう。子育てのための家なのか、自分の代までなのか、子供の代まで考慮するのか。それによって家づくりに投資できる額が、自ずと決まってくるのではないでしょうか。

ふたつめは、ライフ・ステージを考えることです。
これを考えるには、縦に家族の現在の年齢を書き出し、5年後、10年後、と上に振ってゆき‥‥家族の名前の横に年齢を加えてゆきます。期間は前項で考えたこの家の使用期間にします。経済的に考えるならば、今回使うローン期間プラス5年とします。

頭の中で展開するのではなく、必ず紙に書きます。それによってお子さんや親御さんが何歳の家族構成となるのか、自身の年齢と共に、折々に眺めて想像することができます。

受験がいつになるか、いつごろ物いりになるかと言った経済的なことだけでなく、子供の成長や反抗期、自立度合いなど、家族関係についても検討してみてください。ご自身の肉体的な変化を含め、ゆっくりと時間をかけて考えてみてください。

すまいづくり雑感
□ 時間軸で考える 1
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