三つ目は、一日の暮らし、一週間の暮らし、一年の暮らしに思いをはせること。
一日起きてからの行動、一週間の過ごし方、一年の習慣について、想像しそれを家の中に投影するのです。その際は何も見ないでください。家を造る際に雑誌やホームページを見て、その中で新生活への夢をふくらませることももちろん大切なのですが、ここではそれとは異なったアプローチでシミュレーションを行なってみてください。
家づくりというのはどうしても金銭的な制約、敷地条件などの空間的な制約を中心に考えがちなのですが、ここではできるだけそれ以外のことを「時間」をよすがに検討するのです。これによって家という多面的な存在を、少しでも客観的に見つめ直すことができるはずです。
プランニングの際の心構えは、ほかにもたくさんあります。なかなか文章になりにくい性質の頭の動きです。
われわれが設計行為をする上で行う思考の中で、わかりやすい部分については、時期をみてもう少し、説明を試みたいと思います。