□社長のこと 28 M.S.
○月×日
年度終了!!
嵐のような年度が終わった。そう言っても、都市計画系とマンション系の仕事の山を越えただけで、相変わらずのところもあるが、1月から3月の殺人的な雰囲気とは変わった感じ。
事務所の中も片付けに手が回らず、荒れた雰囲気なので、整理にかかる。
購読雑誌と社長の買ってくる書籍、それからカタログ類が、1ヶ月で積み上げると1メートルくらいになるし、仕事のファイルもすごい勢いで溜まるから、少し整頓に気を抜くと、事務所内に書類とカタログと雑誌と本の山が幾つも屹立する。
いくつかの雑誌は社長の指示部分のみファイルして、のこりはバラバラにして処分するが、本は溜まる一方。
今、倉庫の改装と本棚の増強が私の課題。
見渡したところ、事務所内の壁面は、コピー機と大型プリンタの上しか壁面のスペースは空いていない。
まずはそこに何とか、丈夫な本棚を設置しなければ。
○月×日
ハウスメーカー社内研修について
前回、セミナーの内容を書くつもりで始めたコラムだったために、肝心の部分が欠けた印象になってしまった。
内容を掲載するなという社長の判断も理解できるから、仕方ないのだが、その件で3通のメールをいただいた。
2通は取引先様からのものなので割愛するが、もう一通は現在某ハウスメーカーさんと打ち合わせ中の○○県の方であった。(社長指示により伏字)
その方は本当は建築家にお願いしたいのだが、予算的に無理だと考えてハウスメーカーさんと話を進めているが、どうしても設計事務所への未練があるとのこと。
社長指示でいくつかの疑問点を返信し、そのお返事を待って、社長は長文の返信をしていた。
内容を見せてもらったが、要約すれば、
・ どうして設計事務所に依頼したいのか、憧れだけではない点をご自分で明確にすること
・ 設計事務所とハウスメーカー依頼のメリットデメリットを再確認すること
・ 自分は立場上だけでなく、本心からどちらのほうがいいという回答を持っていない
・ 建物への思い入れをという自分の中のあるものを、現実にどう昇華するのかが価値観の分かれ目ではないか
といったメールだった。
一部はセミナーの内容を部分的に紹介して、ハウスメーカーの性格を社長なりにまとめてあった。その部分だけでもここに掲載できれば良いのだが、まだ社長の許可が出ない。
粘り強く社長許可を取り続けるつもり。
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