ブロスのスタッフによるページです

□社長のこと 33    M.S.

○月×日

ドキュメント 設計コンペ 前編


今回、分譲住宅数区画の設計コンペがあった。
要綱説明から提出日までなんと10日間という、超短納期。
一部始終をみることができたので、このコンペ奮戦記を掲載する。
とは言っても、とても社長の就業時間すべてにくっつくのは無理。一部伝聞情報も含む(笑)。
最近はちょっとノホホンとした話題が多かったので、これはいいと思う。
ウチは決してノホホンとした会社ではないから。

弊社はあるハウスメーカーからの依頼でこのコンペに参加。
(弊社コンセプト等をごらんの方はお分かりだろうが、弊社は他の企業から設計や企画、コンペなどの下請けを得意分野としています)

正確に言うと、その顧客先からコンペの打ち合わせを受けたのは、要綱説明の2日後の夕方18時。つまり、休日を除くと実質5日間しかない!(社長には休日がないので、7日の感覚かもしれないが)
その時間で、他の業務をこなしながら、仕上げることはできるのか。
この一週間には、なんとマンションの企画案提出が2件、店舗企画案が1件、複合ビルの企画が1つある!もちろんそれ以外に戸建住宅のプランがいつもどおり数件進行中!

0日目
その日のうちに、現地を社長が確認して(もう夜)現場でイメージを膨らませる。
社長談
「現地踏査は、イメージの問題だから周辺が見えれば暗くても良いけれど、住宅地では近隣住民の方の厳しい視線と、犬にワンワンほえられるのがね。」
現場への移動時間往復に、外注パース屋さんのスケジュールを押さえ、パートのスタッフの出勤予定を組み換え。
22時帰社。明日プレゼンテーションのある店舗の計画案を仕上げ。3時に終わり、それからコンペ案を考え始める。朝7時に帰宅。

1日目
11時、都内にて店舗計画案プレゼンテーション。ランチタイムを含み、14時終了。16時帰社。
次回の打合せ資料を作成するため、自宅からおにぎりを差し入れてもらい、食べながらスタッフとミーティング。
中6日という短期決戦でどこまでやるかと思ったら、社長いわく、
「責任者の方が、『取りに行く』とおっしゃるから、フルラインナップで行くぞ」とのこと。
区画割りが終わっているなら、戸建分譲住宅コンペの場合、フルラインナップとは、表紙、コンセプトボード、販売計画、全体配置、基準プランの平面図と立面図、断面図、外構計画、その他のプランバリエーション、内部のインテリアパース、外部の鳥瞰パース、ということになる。
成果品の姿を思い違いがないようにイメージして、短期決戦のため途中で修正時間はないことを皆で確認。大まかにスケジュール割り振り。
都市計画系のマップ作成のプロジェクトの修正案が出来上がり、チェックの上メール送付。
社長は翌日の戸建住宅顧客との打ち合わせのため、資料作成23時過ぎまで。
やっと、コンペ案のコンセプトと基準プランを創り始める。
全体の工程からすると、基準プランをこの日のうちに作成する必要あり。

2日目
10時、スタッフ机の上に基準プランとバリエーションプラン1つ、コンセプトシートの下書きが!
社長は11時から千葉で接客のため不在。何時まで掛かったんだろう。寝たのだろうか?
すごいコンセプト。どうして一晩でこれが出てくるのか。
社長が冗談でよく「夜中に小人が出てくる」というけれど、これがそれか。
15時半、社長帰社。
コンセプトシートとプランを発注元のハウスメーカー設計責任者にお見せして、絶賛されたとのこと。依頼の打ち合わせから中1日でこれが出てくれば、普通びっくりします。
コンペは、スタッフ2人でプラン2つとその立面を作成。
夕方、新たに都市計画系の報告書修正が急遽入り、社長その作業を見ながら、立面図の駄目出しと、外構計画の指示。
スタッフがあがった後、社長のみ残って複合ビルの企画案作成。午前3時に客先にメール。
ちなみのこの日は、土曜日。

3日目
日曜、社長のみ出社。
コンペ案は、昨日のプランを客先で構造チェックした結果が返ってきたので、それにあわせ入力済の平面図を修正。
パース外注に敷地図の3D化を指示。
それ以外にこの日は、共同住宅案の外構計画と他の戸建住宅の企画を作成したはず。


予期せぬ大波乱の後半に続きます。



       
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