□展示場へ行く前の準備

○インテリアだけでなく、構造や工法も選ぶ
多くの住宅雑誌でも判るとおり、メーカー住宅を選ぶ上で、多くの方がインテリア写真を参考にするようです。しかし、置かれる家具や照明器具、カーテンや内装仕上げによって、インテリアイメージはかなりの幅を持たせることが可能です。
お気に入りの写真があったとしても、その住宅会社を気に入ったのではなく、その展示場のインテリアコーディネーターか設計者の趣味が、自分と合致したにすぎないのかも知れません。
もちろん、いろいろな住宅メーカーを見て、その会社に特有の雰囲気やイメージがつかめれば、それを参考にすることは間違いではありませんし、気に入った展示場と同じスタッフに新居を任せることができれば、たいへん幸運だと言えます。
重要なのは、各社の構造や工法についても自分なりに研究してみて、インテリアのイメージだけを過大に評価せず、たくさんの要素の一つだと考えることです。

○構造の好き嫌いは、早めに決めよう
何度かプランをやりとりして、やっと平面が決ったと思ったら、「お宅の構造、やはり気に入らないわ」でおつきあいの終る話を、複数の住宅会社の営業マンから聞いたことがあります。
前項にも書いたように、イメージで会社を決め付けて話を進めてゆくと、こんな結果にもなりかねません。企画段階は無料の会社も多いのですが、住いづくりというたいへんに骨の折れる事業をする上で、回り道をする必要はありませんし、第一そんな手間暇はできあがる家に関係がないという点で、全くのムダです。
候補となるメーカーを2〜3社に絞り込む前に、構造は絞り込んでしまいましょう。複数の会社の計画図面や見積りを比較検討するにしても、構造や工法がバラバラでは、比べることもできません。同じ構造形式であれば、メーカー間の工法上の得手不得手や、見積り方法などの、細かい部分までチェックできます。

○新聞の株価欄や各社のホームページものぞいてみよう
一般論として、「情報は多ければ多いほど良い」と言えます。たくさんのメーカーのなかには、イメージづくりの上手なところも、そうでない会社もあります。多面的に候補となる会社を調べることで、今まで持っていた偏見を払拭できるかも知れません。
同じ構造の住宅メーカーでも、販売形式や営業的な考え方、技術的な立脚点が異なることは、よくあることです。
情報を集める手段としては、住宅雑誌や関連書籍を見る、最低1社について2カ所の展示場を覗いてみる、そのメーカーのホームページを探す、新聞の株価欄や会社情報誌を調べる、などの方法があります。
友人知人からのクチコミも重要な情報源だと思いますし、情報ソースに問題がなければ一番の参考になるでしょうが、私の経験では狭い知識で偏った内容が多いのも、クチコミの大きな特徴です。





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住いづくりのノウハウ
□住宅展示場で考えること
  ・展示場に行く前に
  ・展示場ではここに着目
  ・メーカーを絞り込む

□ 住宅展示場で考えること