□メーカーを絞り込む

○現行の商品・仕様か
展示場の多くはだいたい3年から5年周期で建替えを行っています。(もちろん展示場の改廃などの関係もあり、1年ぐらいの短い例や、7〜8年という長寿命の建物もあります)
大きな理由は、住宅メーカーの税務上の処理、それと住宅商品のライフサイクルの2点でしょう。数年周期の建替えでも、頻繁なモデルチェンジや仕様変更がある場合は、すぐに展示場と現行の仕様とが異なってしまいます。最初に展示場にゆくときは、細部など目に入らず、「この展示場と同じような建物が自分のものになる」という気持で舞上がってしまうのが一般的なところです。
ところが住宅という買物では、「これと同じような」という思いこみが一番危険です。現行商品と同じ点、相違点はよく説明してもらい、メモするぐらいの注意が必要です。営業マンの「ほとんど同じ」と言う言葉には、注意した方が賢明です。

○標準仕様とオプションの見極め
前項とも関連するのですが、会社によっては標準仕様と展示場仕様が、大きく異なったところもあるようです。
設備仕様や内装のグレードなどは、簡単な説明ですぐ判るので、必ず聞いてみてください。違いが比較的少ない、最大手といわれるメーカーでも、ちょっと見ただけでは判らないようなオプションを使って、展示場の建物のイメージを良くしている例もあります。少ない経験では解りにくいところも、他のメーカーと違った部分については、積極的に質問してみましょう。
私の経験では、窓ガラスの種類や(ガラスには反射率の違いや色など、たくさんの種類がありますし、もちろん値段も違います。)2階の床を歩く音を小さくなるように、標準仕様以外の吸音材や遮音マットを施工した例がありました。

○要所で冷静になる余裕を持つ
前述のように、展示場の建物を気に入ってしまうと、「この展示場と同じような建物が自分のものになる」という気持で、興奮状態になってしまうことが多いものです。
少し冷却期間をおくか、他社の建物や資料を見て客観視する事も大切です。その建物に夢中になって、興奮状態で話を進めてゆくのも、「住いづくり」という人生の一大事業の時には必要なのかも知れませんが、ただ営業マンが畳みかけてくる行程という名のレールに乗って、その場の気持だけで大事な決断をするべきではありません。
気持が乗っているときと、冷静な時を意識的に作ることも大切なことです。ご夫婦で一緒に検討する時間を多くするとか、二人が必ず別の見方でチェックするなど、同時に興奮しないように努めましょう。




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