相手がどのような業態であれ、自分の家を造るために接する人々には、それに見合う扱いが必要です。
上手に家を建てる人は、家づくりを手伝ってもらう人々に対して、対等な立場を演出しているものです。それによって、忌憚のない意見や最適な方法を拾い出すことができるからです。変におごったり、威張る必要もなければ、反対に卑下する必要もありません。家づくりの苦楽を共にする「パートナー」だと考えるのがよいでしょう。
家づくりでは、自分が主人公であると考えることは、とても大事です。同時に、自分の家を造ることに力を貸してくれる人々には、心からの感謝の念を持って接することも重要です。
言い方を変えれば、そのような気持で「これから協力し合って家を作ってゆくのだ」と思える相手を捜すことが、いえづくりではもっとも大事であると言えます。ハウスメーカーとの関係においてもそうなのですから、工務店や建築家との家づくりでは、よりいっそうの決意が必要になります。
住まいづくりのパートナーに対して、変な遠慮は禁物です。どのような職種であれ、相手はビジネスなのですから、お客様の無用な遠慮によって回り道をさせられるくらいなら、正直な意見を言われて仕事がスムーズに進む方を選ぶはずです。
打合せ段階から、仕事の進行を第一に考えられないような相手なら、パートナーを変更する決断が必要でしょう。
少しぐらいの意見の食い違いで感情的になるのではなく、「より良い家を建てる」ためにどうすればよいか、ともに全力で取組むことが出来る環境づくりに、施主としては留意するべきだと思います。
「お願いします」と「おまかせします」をうまく使うこと、つまり感謝の気持と、ある部分から先はプロの知恵にまかせてしまうのがコツと言えばよいでしょうか。建築にたずさわる人で一人前以上の人であれば、この二つを上手に使い分けることで、意気に感じるはずです。そのときパートナーの100%の能力が、120%にも130%にもなって、あなたの家に反映されるでしょう。
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