□営業管理職の利用法
営業担当だけでなく、管理職を使いこなそう
営業担当と人間関係を作ってしまうと、もうその人の上司に会っても「○○さんと良く打合わせますので」と言って他の人間とあまり話をしない施主を見ることがあります。
営業マンにとっては横から上司に口を挟まれるのが嫌な部分もあるかも知れませんが、施主の立場を考えれば、営業の役職者や責任者にいろいろな話を聞いてもらうべきです。
営業管理職を敵にしても、良いことはありません。むしろ、積極的に話をしたり、住いづくりで困っていることについて、相談に乗ってもらうのも一つの方法です。
もちろん営業担当者の顔をつぶさないように、細かいことではなく、社会的な問題や家族関係など、ある意味で次元の高い話題を選んだらどうでしょうか。管理職をしているのであれば、この世界で少なくとも十年以上のキャリアは積んでいますから、それなりに興味深い話が聞けるだろうと思います。
ちょっとした雑談の中で営業担当者の上司がどんな性格なのか、どんな思考方法をする人間なのかをつかんでおくことは、契約直前の交渉の際に、大きな武器になるはずです。
営業の責任者も人の子。会ったことのない顧客より、いろいろな話をしたお客様にちょっとした心使いを見せるものだと思います。
注意しなければならないのは、必ず営業担当者が同席しているときに仕様や設備などの細かい話をすること。こちらが話をしたつもりでも、管理職の人間だけではちゃんと記録が残らなかったりするものです。細かいコミュニケーションは営業担当を外さず、大きなコミュニケーションは管理職と取っておくようにしたいものです。