□施工監督を味方に付ける
「工事」の違いが長い年月の差になる
設計マンの項で述べたように、技術系の社員は住まいづくりの上で品質に及ぼす影響が大です。それは工事マン、すなわち施工監督についても言えます。
同じメーカーで同じ図面、同じインテリアコーディネートであっても、現場監督の差は意外に大きく、まったく品質的に異なった建物が出来上がります。図面に現れない細部の納まりの差や、完成後ではわからない構造や断熱材の入れ方など、現場管理によって作り込まれる品質は、工業化住宅でもかなりあるものです。
別の項でお話しした、建築の持つ二大特徴、「一品生産」と「現場生産」と言う特性を考えていただければ理解しやすいのではないでしょうか。
そのうえ、よい職人さんや業者は、よい監督に付きます。よい現場監督は段取りがよく、効率的に仕事が出来ますし、自分の仕事を上手に次の工程に繋いで行きます。無駄が少なく、現場もきれいですから、おのずと作り手の質も高い者が集まるのです。
現場で手配するちょっとした材料でも、監督の判断一つでワンランク上を使って貰える可能性もあります。施工部隊のパートナー達を絶対に疎かにするべきではありません。
監督の見分け方は、着工後の項目でお話ししたいと思います。